長期的に持続できる企業にするためには、今目の前の目標を追うだけでなく、長期的な戦略を立てることが重要です。
ここでは長期戦略を立てるための6個のポイントについてまとめています。
やるべきことは過去に何度となく時間を費やし検討してきた戦略に目を向けることです。
ホワイトボードに書いたこと、ポストイット、手書きのメモ、自分自身に宛てたメールなど、長い年月の中で真剣に考え、時にふと思いついた内容はアイディアの宝庫です。
成功した正しい戦略にはある種の美しさがあります。その美しさを脳裏に刻み込むことが、新たな美しい戦略を思い描く力強い手助けになります。
戦略を策定する際は、誰と一緒に策定するかを真剣に考える必要があります。
一緒に考える人によって戦略はとても洗練されたものになったり、戦略として何一つまとまらない結果にもなります。
在職期間が長い、年齢が上、社内の役職が高い、肩書きや資格を持っているといった上辺で選んではいけません。
自社の製品や技術に対して知識があり、人並み外れた情熱を持ち、これから起こりうる変化を見通す能力が高い人を選ぶべきです。
考えるべきは「今」や「直近」ではなく、5年後という長いスパンです。
未来は誰にもわかりません。ただ確実なことは5年後には様々なことが大きく変わっているということです。
5年後には現在存在する様々な市場が破壊されます。同時に新たな機会が現れてきます。
破壊的な挑戦者はどのような人たちや技術でしょうか?
既存事業であれば、そういった破壊的な挑戦者を、買収、育成、あるいは無視することができます。
そのためには、破壊的な挑戦者の武器となる技術的なアイディアをしっかりと理解する必要があります。
一方、自身が破壊的な挑戦者になる場合、武器となる技術的なアイディアを軸に商品やサービスを考え、事業を展開していく必要があります。
加えて、既存事業がこちらを阻止するために講じてくる手段を把握しておく必要があります。
敵の手段には、取引先、規制、訴訟などが考えられます。
自分たちと利益が重なり合う、他のプレーヤーを巻き込めないかを検討します。
戦略は自社内だけで考えるよりも、会社の外側にいる人々を巻き込んで考えた方がイノベーションを起こしやすくなります。
ある程度の方向性が決まったら、目標とざっくりとしたスケジュールを設定します。
その際、市場調査や競合の分析に時間を割くことは避けるべきです。調査結果や資料は活発な議論を妨げます。
スライドは議論を活性化させる目的ではなく、相手を説得し黙り込ませるために使うものです。
その際、成功している企業の3つの法則が参考になります。
トライ&エラーを繰り返すことは事業戦略を実現していくために最も重要な構成要素です。
仮説を立て行動し学んだ結果を更に行動につなげ、成長を積み重ねていくことが大切です。
この記事の内容はGoogleの経営陣 エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、ラリー・ペイジの共著「How Google Works ―私たちの働き方とマネジメント」の内容の一部抜粋と要約です。
一国家と同等な資金を持ち、世界中で知らない人はいないほどのGoogleという大成功企業の中で、
などなど、これからの時代に欠かすことのできない内容がギッシリ詰まった一冊です。堅苦しくなくユーモアがあり読みやすい文体ですので、ぜひ一読されることをお勧めします。