企業などの2人以上の人が集まるチームにおいては、個人の利益よりもチームの利益を追求することができる関係性が非常に重要です。
そのためにはチームのメンバー同士で深く良好な人間関係が築けている必要があります。かつ、各メンバーがズルすることなく、正しく目標を追いかけている必要があります。
しかし、多くの企業がそういったチームメンバー(社員)どうしの繋がりを軽視しています。
ここでは、チームメンバーのつながりを強化するために、同僚からの評価を行う重要性や、実際に仕える評価項目についてまとめています。
チームの人間関係の良し悪しやを決めるのは、社長や上司ではありません。そのチームに属し共に行動している本人たちです。
通常の企業のように上司が評価を行う場合、社員たちは上司の評価が上がるように行動をします。そうした場合、ゴマすりや上司や社長がいる前ではみんなと仲良くしているように振舞ったりする人も現れます。
そうした人たちは上司からの評価は高くなるものの、同僚からの評価は低くなります。
また、実際に社員の近くにいてその人の仕事の進め方を見ているのは、社長や上司ではありません。同僚たちです。
ズルしたり、自分に都合のいいように裏で手を動かすなど、そういったやり口は、最終的な結果からはわかりにくいものです。
しかし、企業が正しく勝って成長していくためには、正しいプロセスが重要です。
こういった人間関係の良し悪しや、実際に生み出している成果を適切に図る方法は、同僚が評価する仕組みを取り入れることです。
同僚からの評価を実施することで、その人が仕事への姿勢や仲間への態度など、チームの中でどう思われているのかを客観的に把握することができます。
同僚による評価を行うといっても、そこまで大仰な調査を実施する必要はありません。次の5つの観点から、10個の質問を投げかけるだけでも、チームの中でその人がどのように見られているかを理解することができます。
質問は次のようなものです。
この質問のメリットは大きく2つあります。
経営層にとって非常に重要なのが「最終的な結果だけでは見えない部分が見えてくる」ことです。一方、社員にとって重要なのが「この会社で何が評価されているのかがわかる」ことです。
これらの評価項目を見て同僚を評価した人は、自分も同じ項目で評価されているのだということを知ることができます。
そして、その項目を知ることができれば対策もできるものです。
つまり、同僚の評価テストを実施することで、評価を行った本人にも大きな変化をもたらすことができます。
この記事の内容はGoogleのCEOと会長を務めたエリック・シュミットやプロダクト責任者を務めたジョナサン・ローゼンバーグらが書いた「1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」の内容の一部要約と自分なりの解釈を加えたものです。
ビル・キャンベルはAppleのスティーブ・ジョブズやGoogleやTwitterの経営幹部のコーチングを務め、世の中に偉大なリーダーを何人も送り出してきた人物です。
ビル・キャンベルが貫いてきた生き方やそこにまつわるストーリーには、最高のチームを作るためにリーダーやコーチが知っておくべき考え方や行動が宝の山のように詰まっています。
その考え方はビジネスやチームを成功に導くだけでなく、人として幸せに生きるためのより本質的な知恵でもあります。
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