【GAS】他のスプレッドシートのスクリプト(関数)を呼び出して実行する方法(Apps Script)

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Google Apps Script(GAS)を使っていると、Googleフォームから回答が来たときやシートの内容に変更があった場合などに、別のスプレッドシートに作成したスクリプト(関数)を実行したい場合があります。

なんと、Googleさんはそんな便利な方法を提供してくれています。

ここでは、他のスプレッドシートのスクリプト(関数)を呼び出して実行する方法を実例で解説しています。


他のシートのスクリプトを呼び出す流れ

他のスプレッドシートのスクリプト(関数)を呼び出して実行するための大まかな手順はいかになります。

スクリプト呼び出しの流れ
  1. スクリプトIDを取得する
  2. ライブラリにスクリプトIDを追加する
  3. スクリプトを呼び出す


スクリプトIDを取得する

初めに、既に作成したスクリプト(関数)が保存されているAppScriptからスクリプトIDというものを取得します。

AppScriptを開いて左端のメニューの一番下の歯車アイコンをクリックします。

中ほどに「スクリプトID」があるのでこれをコピーします。


ライブラリにスクリプトIDを追加する

スクリプトIDで検索

続いて、呼び出したいスプレッドシートに先ほどのスクリプトIDを登録します。

AppScriptを開いて「エディタ > ライブラリ」を選択します。


モーダルが表示されます。入力ボックスに先ほどコピーしたスクリプトIDを入力します。


スクリプトIDを入力したら「検索」ボタンをクリックします。

すると「バージョン」と「ID」が表示されます。


バージョンの設定

「バージョン」とはApps Scriptのプログラムをどのデプロイバージョンから取得するかを指定するものです。

デプロイするたびに新しいバージョンが自動作成されていきます。


なお、「HEAD」というのは最新のデプロイバージョンを指しています。


IDの設定

次に「ID」を指定します。これは、呼び出し側のスプレッドシートで登録したスクリプトのライブラリを呼び出すときの名前です。クラス名のようなものになります。

英数字や一部の記号などJavaScriptで指定できる識別子のみ使用可能で、日本語を指定することはできません


設定が完了したら「追加」をクリックします。

追加が完了すると、ライブラリに指定したID名が表示されます。


補足

ライブラリの追加は完了までの数分程度かかります。すぐ完了とはなりません。


スクリプトを呼び出す

ライブラリにスクリプトIDを登録することができたら、スクリプトエディタから対象の先ほど指定したIDを使ってスクリプト(関数)を呼び出します。

エディタの中に先ほどのID名(上記例では「Stg」)を入力して「.(カンマ)」を入力すると、対象のスプレッドシートに作成してあるスクリプト(関数)の一覧が表示されます。


実行したい関数をセットすれば完了です。


めちゃくちゃ便利ですね。


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