Outlookでメールが送信できない原因と対処法|InvalidRecipientsException: メッセージに対して指定された受信者が無効です: ‘9045’ (554 5.7.1 : Client host rejected: Incorrect country code US)。 –> 予期しない SMTP サーバーからの応答です。

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あるメールアドレスで、メールを送信すると送信したメールが戻ってきてしまうという症状が発生しました。

エラーが発生する前までは問題なく使えていたのに急に発生し、受信はできる状態です。

ここではこのエラーの原因と対処法についてまとめています。


結論

最初に結論から書くと、新しいOutlook(new Outlook)のメール送信時の仕様が原因です。

対処法はメールアカウントの設定で海外からの送信制限をOFFにすることです。

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これがONになっていると送信エラーになります。

原因は後述しています。

もう一つの対処法

new Outlookの仕様が原因なので、ThunderbirdやGmailなど他のメールソフトを使うことでも解決します



エラーの内容

送信したメールが戻ってきてしまい、メールが送れません。このエラーのポイントですが、対象はこのメールアドレスのみで、しかも送信のみできない状況です。

同じドメインの他のメールアドレスは問題なくメールの送受信ができます(例:user@example.comは送信エラー、info@example.comは送信可能)

状況
  • エラー発生前は普通に送信できていた。設定も変更していない
  • メールの送信ができない(送信してもエラーで戻ってきてしまう)
  • メールの受信はできる
  • 同じドメインのメールアドレスは送受信が問題なくできる。
  • 送信先のメールアドレスは正しい
  • 複数の相手への送信でも同じ症状が発生する(誰にも送れない)
  • メールソフトはOutlook(new)
  • SPF, DKIM, DMARCは正しく設定済み


戻ってきたメールには以下のような文章が記載されています。

技術的な詳細

InvalidRecipientsException: メッセージに対して指定された受信者が無効です: '9045' (554 5.7.1 <unknown[40.104.87.5]>: Client host rejected: Incorrect country code US
)。 --> 予期しない SMTP サーバーからの応答です。予期された応答: 250、実際の応答: 554、完全な応答: 554 5.7.1 <unknown[40.104.87.5]>: Client host rejected: Incorrect country code US
 
エラー コード: 80ba


送信できない理由は、送信元のメールサーバーが「Incorrect country code US(間違った国コード:US)」として拒否されているため、送信メールが受信側サーバーにブロックされていることです。

「Client host rejected: Incorrect country code US」とあるので、なぜか 送信元のメールサーバーが「米国のIPアドレスから送信された」と判断され、それを拒否している状態です。

なお、IPアドレス40.104.87.5は、Microsoft系の送信サーバーのIPアドレスで、OutlookやExchange Onlineでよく使われます。


不可解な点

IPアドレス40.104.87.5は、Microsoft系の送信サーバーのIPアドレスで、OutlookやExchange Onlineでよく使われるものですが、実際のメール送信サーバーはお名前.comを使用しています。(OutlookやExchange Onlineではありません)

なので、もし、お名前.com の SMTP サーバーを経由しているのであれば、相手側に見える送信元IPが Microsoft になるのは不自然です。

なぜ Microsoft 系のIPが出てきたのか?に関して可能性は2つあります。

  1. Outlookのアカウント設定が「お名前.com」ではなく「Microsoft Exchange」扱いになっている
    Outlookにメールアドレスを追加するとき、自動設定で「Exchange」として認識されることがあります。
    そうなると実際にはお名前.comのSMTPサーバーではなく、Microsoftのクラウド経由で送信されます。
  2. お名前.comのアドレスを Microsoft 365 に連携して使っている
    たとえば「お名前.comのドメインメールを Microsoft 365 (Outlook) に統合」しているケース。その場合は送信経路は Microsoft のSMTPサーバーになります。


ですが、メールサーバーの設定を確認してもきちんとSMTPでお名前.comのサーバーが設定されていました。(元の状態から設定を変更していないので当然なのですが)


原因

本来メールを送信すると、以下の流れで送信します。

Outlook(メールソフト) →  送信メールサーバー → 受信メールサーバー


ところが、新しいOutlookでは、なぜか以下のような経路をたどるようです。

Outlook(メールソフト) →  ※Microsoftのメールサーバー → 送信メールサーバー → 受信メールサーバー

このときMicrosoftのメールサーバーが海外(アメリカや韓国など)のものを勝手に使用します。

すると、送信メールサーバーで海外からの勝手な送信を拒否している場合に、送信エラーが発生するという流れです。

Outlook困りますね。。

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