【Vue.js】文章冒頭の指定文字数だけ表示し、残りを省略する方法(テキスト末尾を…にする)をわかりやすく解説(read more もっと見る機能の実装方法)

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よくブログ一覧ページなどで見かける、本文の最初の100文字程度を表示して、残りを「…」として省略する方法について実例で紹介しています。

いわゆる「もっと見る」「Read more」機能です。


指定文字数のみ表示し、末尾に「…」をつける方法

Vue.jsで文章の指定文字数のみ表示し、末尾を省略するにはフィルター機能を使います。

フィルターって何?という方は、次章をご参照ください。ここでは先にタイトル結論のフィルターの設定例を紹介します。

フィルターで複数の引数を使う

フィルターで複数の引数を使う記述は次のようになります。

{{ dataプロパティ名 : フィルタ名(引数1, 引数2,,,)}}


指定文字数のみ表示し、末尾に「…」をつける

指定文字数のみ表示して、末尾に「…」をつけるフィルターは以下のようになります。

Vue.filter('readmore', function(text, length, suffix){
    return text.substring(0, length) + suffix
})

フィルター名がreadmoreで、引数にtext, length, suffixの3つをとります。

textが元の文章、lengthが表示させたい文字数、suffixが省略した末尾につける文字列です。

substringメソッドは開始文字の桁数と終了文字の桁数を指定して、指定した箇所の文字だけを抜き出すメソッドです。

substring(0, length)とすると、0文字目から指定した文字数までを抜き出します。(指定した番号は入りませんが、0スタートなので、指定した文字数を抜き出せることになります。)

なお、フィルターに柔軟性をもたせるため、あえて文字数や「…」などは指定していません。HTML側でフィルターを適用するときに指定します。

補足

関数の中に直接文字列や数値などを記載せず、柔軟に変更できるようにしておくことを、ソフトコーディングといいます。

逆に、関数の中に文字列などを直接埋め込むことをハードコーディングといいます。柔軟性がないため、極力ハードコーディングは避けるべきです。


実例

Vue.filter('readmore', function(text, length, suffix){
    return text.substring(0, length) + suffix
})

var app = new Vue({
    el:"#app",
    data: {
        text:  'Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. 
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    }
})


HTMLのコード例

<body>
    <div id="app">
        {{ text | readmore(20, '...') }}    
    </div>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue@2.6.11"></script>
    <script src="js/main.js"></script>
</body>

ブラウザの表示

「…」の部分を「…もっと見る」や「… read more>」とすれば、そのように表示されます。


(参考)substringメソッドとは何か?

指定した文字数だけ抜き出す。
文字列.subtsring(int1, int2)
 ┗ int1: 開始の文字数
 ┗ int2: 終了の文字数(省略可)


フィルターの作り方

初めにフィルターの作り方と呼びだし方についてまとめておきます。数値の1000桁区切り、円マーク(¥)、ドルマーク($)の設定など答えだけが欲しい場合は読み飛ばしてください。

ローカルフィルタとグローバルフィルタの違いとは何か?

Vue.jsではフィルターを作成するときに、ローカルフィルタとグローバルフィルタという2種類の設定方法があります。

ローカルフィルタは指定したVue.jsのインスタンスでのみ使用できるフィルタです。例えば、テンプレートの指定がel:"#app"のVueインスタンスの中でフィルターを定義した場合、そのフィルターを呼び出せるのは、id=appとなっているVueと紐づいた領域のみです。

それぞれVueファイルのどこに記述するかが異なります。

ローカルフィルタ

特定のインスタンス(ルートテンプレート)内で定義するフィルタ。
filtersオブジェクトとして記述します。

▼jsファイルの記述
filters:{フィルタ名: function(value){return 処理}}

適用例

var app = new Vue({
    el:"#app",
    data: {
        price: 2240000000000        
    },
    filters:{
        numberFormat: function(num){
            return num.toLocaleString()
        }
    }
})

ローカルフィルタを使って作成するのが一般的です。

グローバルフィルタ

グローバルで呼び出せるフィルタ。特定のインスタンスによらず、アプリケーションの中ならどのテンプレートでも呼び出すことができます。

Vueインスタンスに対して、filterメソッドで記述します。

▼jsファイルの記述
Vue.filter(‘フィルタ名’, function(value){return 処理}}

適用例

Vue.filter('numberFormat', function(num){
    return num.toLocaleString()
})

var app = new Vue({
    el:"#app",
    data: {
        price: 2240000000000        
    }
})


HTMLでの呼び出しは同じ

ローカルフィルタもグローバルフィルタもHTMLで呼び出す方法は同じです。次の2つの方法が一般的です。

タグの間で呼び出す場合

<p> と </p>の間でテキストとして呼び出す場合は、Mustache展開(二重の波カッコで囲む)を使います。

{{式 | フィルタ名}}

属性として呼び出す場合

class名など開始タグの中で属性として呼び出す場合は v-bindを使います。

<要素 v-bind:属性="プロパティ名 | フィルタ名">



参考

・Vue.js公式ページ
https://jp.vuejs.org/v2/guide/filters.html



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