子供がいじめにあっている。親はどう対処すべき?いじめっ子や親との付き合い方

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最近子供が家できょうだいに暴力をふるうようになったり、ふさぎこんだり、どこか様子がおかしい、、聞き出してみると学校でいじめにあっている。。

そんな時、親としてどう対処すればいいのか?学校の先生にはどうしてもらうのがいいのか?いじめっ子とはどう付き合うようにすればいいのか?彼の親とは?

そんな、とても深刻な問題に答える9個の金言をご紹介します。直接的に使うのが難しいこともあるかと思いますが、すこしでも参考になればと思います。


いじめで子供が転校したいなら、転校させる

もし、わが子が転校したい、あるいは親が転校させた方がいいと思うなら転校させます。

逃げる・逃げないではなく、子供にとってよい環境を探すことは非常に大事なことだからです。もしも子供が、「転校はイヤだ」とかたくなに言うのであれば、必要に応じて学校を休ませつつ、学校の先生と話し合いをします。


子供が友達に暴力をふるう原因には、親子関係のストレスがある

校内暴力の件数増加が問題になっています。特に、小学校低学年の暴力が増えていることが特徴的です。

友達に暴力をふるう、友達をいじめるという事件が起こると、先生の指導力だとか、子供同士の人間関係がとりざたされます。

しかし、もっとも重要なことは親子関係です。いじめっ子はほぼ例外なく、親子関係になんらかのストレスを抱えています。

親が虐待しているとまではいかなくても、家庭内の人間関係が上手くいってないのです。だから学校という場でも健全な人間関係をつくることができずにいるのです。


いじめっ子をほめる場面をつくる

もし、いじめっ子が家でしつけとして蹴られたり殴られたりしているのであれば、先生にお願いして、その子を十分に目をかけて(ひいきして)くださいとお願いします。

例えば、彼に用事を頼み、「力持ちだから助かるよ」などとほめる場面を作ってもらいます。

なぜいじめっ子に優しくしなくちゃいけないの?と思われるかもしれません。

でも、この子はこれまでに散々しかられていることでしょう。親からは殴られているのです。いじめてる子が不安定でストレスがたまっているうちは、問題は解決しないからです。

この子にいま必要なのは、精神の安定です。善意や好意や愛情です。


乱暴した子はまっさきに抱きしめてあげる

幼児教育の現場では、友達に乱暴する子がいたら、真っ先に乱暴した子を抱きしめてあげるというやり方が効果を上げています。

園内の暴力が減っていくことが実証されているのです。


なぐってでも蹴ってでもしつけは決定的に間違えている

状況を見ながらですが、学校の先生からいじめっ子の親に「なぐっても蹴ってでもしつける」という方法をやめてもらうようお願いします。

この叱り方は決定的に間違えています。暴力の連鎖を生むだけです。

ただ、先生といじめっ子の親との間に信頼関係がないと、「お前のせいで恥をかいた」と怒りの矛先がいじめっ子に向いて、彼が叱られる可能性があるので、十分な配慮が必要です。


子供の話を気のすむまで聞いてあげる

家庭では、わが子の話を気のすむまで聞いてあげてください。ただし、「今日どうだった?」とストレートに聞くのは控えます。


聞き出すのではなく、子供が本音を言える状況をつくる

学校から帰ってきたら、おやつを用意して、一緒に食べながらおしゃべりをするのです。そのときに、子供の方から学校でのことを話してきたら聞いてあげます。

「聞き出す」のではなく、子供が本音を言える状況をつくるということです。

言われなければ無理に聞き出すことはしません。

子供が自分から話すようになるためにも、このような問題が起こる前から、子供が話しかけてきたときには、少しだけでも手を止めて聞く。子供の意見を頭ごなしに否定しない、という習慣をつけておくといいです。


いじめっ子を家に誘う

そして、いじめっ子に「家に遊びにおいで」と声をかけると思います。

彼と自分の子を連れ出して、休日に遊園地やサッカーの試合を見に行くこともすると思います。もちろん、叱ったりすることはしません。


親同士のいい人間関係をつくることが、子供にいい効果をもたらす

できるなら、彼のご両親も一緒に行きたいと思います。親同士のいい人間関係をつくることが、遠回りでも、わが子にとっていい効果をもたらすことになるからです。

親にできることは小さな事です。けれど、いじめっ子と彼の親の精神が安定すれば、ゆっくりであっても事態は解決の方向に向かうと信じて動いていくでしょう。

確かにすべてできるかどうかはわかりません。でも、できることから一歩ずつ進めていきたいと思います。


参考

この内容は、川崎医療福祉大学特任教授、横浜市リハビリテーション事業団参与で、自閉症を持つ人々のための支援プログラム、TEACCH(ティーチ)を米国から日本に紹介するなど様々な経歴をもつ精神科医 佐々木正美先生の「この子はこの子のままでいいと思える本」の要約と一部抜粋です。

本書には他にも、気づきを与え、心を軽くしてくれる、子供の育て方に関する金言がたくさん載っています。

興味を持たれた方はぜひ一度手に取って見てはいかがでしょうか?

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