AppSheetで次のような警告が発生した場合の原因と対処法についてまとめています。
Ignoring row 6 of table ‘テーブル名’ because it contains MultiRow formulas in editable column ‘カラム名’ [2]
エラーの内容
AppSheetをデプロイした後に次のようなエラーが発生しました。
Ignoring row 6 of table ‘テーブル名’ because it contains MultiRow formulas in editable column ‘カラム名’ [2]
これは、編集可能なカラム「入力日」に、複数行にまたがる数式が含まれているため、テーブル「貸出管理マスター」の6行目を無視しますという意味です。
エラーの発生原因
対象のテーブルのカラムは次のように「Initial values」に「TODAY()」とだけ入っています。初期値として今日の日付をセットするという意味です。
これだけでは特に問題ありません。
データの元となっているスプレッドシートを見ると、対象のセルの一部に数式が入っています。
2行目~6行目までが数式になっています。この行数と警告で指摘されている行を確認すると、3~6行目、つまり「B5+9」という上のセルを参照した数式に対して警告が出ていることがわかります。
対処法
元データとなっているスプレッドシート上で、他のセルを参照して四則演算するといった数式を値貼り付けしてなくします。
「Regenerate Schema」でスプレッドシートとの同期を更新すると警告が全て消えました。
まとめ
テーブルの元データとなっているスプレッドシートに数式が含まれているとエラーや警告の原因になりやすいです。
値貼り付けして数式を定数に直すなどして対処すると解消できる可能性が高いです。