旧サーバーから新サーバーにWEBサイトを移転する際に、同一ドメインでサイトを移管することも可能です。
ただし、いくつか注意点があります。
ここでは、以下の注意点と対処法をまとめています。
- 確認はhostsファイルで
- 新サーバーのバックアップは一時的にオフにする
- httpsになっていない
確認はhostsファイルで!
ドメイン自体は複数のサーバーに登録することができます。
ただし、ドメインのDNSが向いているのは一つのサーバーのみです。
このため、ブラウザでドメインを叩くとDNSがさしているサーバーのWEBサイトが表示されます。
DNS設定を変更していない限り、旧サイトのWEBサイトが常に表示されます。
この状態で、新サーバー上のWEBサイトが正しく移管できているか確認するには、hostsファイルを使います。
hostsファイルを使うことで、自分のPCのみそのドメインをブラウザで叩くと、新サイトにアクセスするという便利なことが可能になります。
詳細は下記をご参考ください。
旧サイトと新サイトを切り替えて表示するには、都度hostsファイルの内容をコメントアウトしたり、コメントアウトを外す必要があります。
新サーバーのバックアップは一時的にオフにする(そして戻す!)
WEBサイトを丸ごとコピーすると、バックアップ処理もまるごとコピーされます。
例えば、WordPressのBuckup DraftやBuckWPupの設定内容がそのまま引き継がれます。
新サーバーを移管してテストして最終的に公開するまでに時間がかかる場合、バックアップのタイミングで旧サーバーと新サーバーのどちらもがバックアップをとってしまいます。
このため、バックアップのタイミングがかぶらないように、移管直後のバックアップは一時的にオフにしておきます。
DNSを新サーバーに向けたら、新サーバー側のサイトのバックアップを元に戻すのを忘れないようにしましょう。
同時に、旧サーバーのサイトのバックアップはオフにしましょう。
httpsになっていない
旧サーバーと新サーバーの両方にドメインを登録することはできますが、大本のドメインは1つのみで、DNSが向いている方が正規となります。
このため、新サーバーに登録したドメインでSSLを取得することができません。
なので、新規サーバーに移管したWEBサイトは「https」ではなく、「http」になっています。
この状態では、1つのページ内に「https」と「http」が混在して、Mixed Contentというエラーが発生してしまいます。
そこで、ドメインのDNSを新サーバーに向けたら以下の処理をする必要があります。
- ドメインのSSL化
- サイトのURLをhttpsに変更
- データベースのhttp://をhttps://に変更(文字列としての「http://」の変更はしないように注意!)



